2014/05/31 11:46:33

6月号 暑さに負けないために



秩父は今年,5月に30度を超える日がありました.梅雨明けからは暑さが本番,35度を超える猛暑日や25度を超える熱帯夜が続くと思われます.いまから暑さに備えましょう.


■夏バテの原因

夏バテの原因としては,エネルギー不足,気温変動による自律神経の乱れ,睡眠不足などがあげられます.


■冷えすぎに注意

クーラーは28度くらいが目安,除湿器や扇風機を上手に活用して湿度を下げるとより快適に過ごせます.電車やお店などで寒すぎると感じたら一枚羽織りましょう.寝室のクーラーはお休みタイマーを活用して冷やしすぎないようにしましょう.


■水分を補給する

夏は知らないうちにたくさんの汗をかいて水分が失われています.意識してこまめに水分を取りましょう.アルコールには利尿作用があり水分補給としては逆効果です.冷たい飲み物ばかり飲んでいては胃腸が弱ってしまいます.暖かいものも取りましょう.


■熟睡できる工夫を

なるべく眠る時間と起きる時間を一定にしましょう.朝はしっかり日光を浴びて,眠る2時間くらい前からは照明を少し暗くしてテレビやパソコンの画面から出る強い光を浴びすぎないようにしましょう.夕方にぬるめのお湯にゆっくり浸かることや,就寝前にリラックスできる音楽を聞いたりアロマオイルを焚いたりするのも効果的です.クーラーを強くしなくても眠れるように寝具を工夫するのも良いでしょう.


■いまのうちに運動で汗をかく習慣を

適度な運動は,発汗による体温調節の機能を高めます.朝夕の比較的涼しい時間に,軽く汗ばむ程度のウオーキングや体操などを行うことを,今のうちから習慣づけておきましょう.


■食事にも一工夫

主食・主菜・副菜をバランスよく取りましょう.夏野菜は体を適度に冷やし食欲を増してビタミンも豊富に含んでいます.しっかり取りましょう.糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1を多く含む豚肉,大豆加工品,うなぎ,玄米,ゴマなどを,ビタミンB1の吸収を高めるアニリンを含むにんにく,ニラ,ネギなどとともに取りましょう.疲労回復にはクエン酸を多く含むレモンやオレンジ,梅ジュースも効果的です.食欲を増すシソ,みょうが,ネギ,生姜,わさびなども上手に活用しましょう


■この記事の配信元:久喜医院