2014/10/04 08:50:54

10月号 インフルエンザワクチンについて


インフルエンザが流行した年には、日本では1万人以上もの人がインフルエンザに関連して亡くなると推定されています。この数字にはインフルエンザにかかることにより元々の病気が悪化して亡くなった人の数を含んでいます。

亡くなる人の大部分は65歳以上の高齢者です。また、喘息・肺気腫や心不全、糖尿病、腎不全など免疫力や心臓・肺の機能が低下している人では年齢にかかわらず注意が必要です。


■インフルエンザワクチンの効果

学校におけるインフルエンザワクチンの集団接種が行われなくなってから、インフルエンザの流行による死亡者数が増加しました。学童にインフルエンザワクチンを接種することはインフルエンザの流行を抑え、高齢者の死亡を減らします。また、乳児のインフルエンザ脳症も減らしていた可能性があります。

インフルエンザワクチンは、接種した人自身のインフルエンザの重症化を防止するのに役立つのみならず、非高齢者のインフルエンザの発症や、高齢者における肺炎やインフルエンザによる入院および死亡を減らすことができます。


■インフルエンザワクチンの接種時期

例年、インフルエンザの流行は12月から3月頃までです。ワクチンを接種してから効果が出るまでに約3週間程度かかり効果は約5ヵ月くらい続きますので、遅くても11月末までには接種を終えておきましょう。秩父郡市内の中学3年生と65歳以上の人には12月27日接種まで補助金が出ます。


■インフルエンザワクチンの副反応

接種後の主な副反応としては、アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎などがあります。

接種後30分程度は重篤な副反応が現れやすいので院内でお過ごしください。また、接種後に何か異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡してください。


■インフルエンザにかからないために、うつさないために

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・適度な栄養と休養を取りましょう。今のうちに体力をつけておきましょう。
・流行期には人混みを避けて、帰宅したら必ず手洗いとうがいをしましょう。ハイリスクの人はマスクを着用しましょう。
・適度な湿度、室温を保ちましょう。
・急な発熱・関節痛・筋肉痛、全身倦怠などが出現し、かかったかなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。
うつさないようにマスクを着用し咳エチケットを守りましょう。

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■この記事の配信元:久喜医院